睡眠外来には、不眠症などを抱えている人が多く受診します。不眠症は、日中の眠気や頭痛、倦怠感などを引き起こすことがあるため、本人にとっては切実な問題です。睡眠の問題を専門に扱う診療科や病院は、全国に見られるようになってきています。このような場所で働く看護師は、睡眠障害の知識が欠かせません。特に、概日リズム睡眠障害は、若い世代にも多く専門的な治療を要します。概日リズム睡眠障害は、不規則な生活などが原因で体内時計が乱れてしまい、夜に眠れなくなってしまうという症状が挙げられています。

この障害の場合、本人の生活習慣が原因になっているため、場合によっては薬物療法などでのアプローチが難しいケースも少なくありません。そこで、一部の睡眠外来でスタートしているのが、高照度光療法と呼ばれる治療です。体内時計に光の刺激が関係していることは、よく知られています。高照度光療法は、朝日と同じくらいの明るさの光を照射することで、体内時計の乱れを調整していく治療法です。昼夜逆転の生活などが概日リズム睡眠障害の原因になっているときは、光療法も効果が期待できると言われています。

高照度光療法では、5,000~10,000ルクス前後の光を人工的に発生させて、睡眠障害の人に照射します。照射する光は、目に刺激を与えないように調整されているため、治療でストレスを感じる心配は少ないでしょう。高照度光療法は、冬場の日照時間が少ないスウェーデンやイギリスなどでも広く行われています。